夫を亡くし、息子と離れ離れになった希代
TBS2夜連続ドラマ(後編)
ハルビンの開拓団村に着いた博人(希代の息子)たちだが、ハルビンの開拓団村もソ連軍に攻められてもぬけの殻になっていた。博人は希代との約束を守るため光の息子・大地(市村涼風)とハルビンに留まることにする。
希代(松嶋菜々子)は大竹(笑福亭鶴瓶)らとともに、ハルビンに向かうが、途中でソ連軍の襲撃に遭い、大竹は命を落とす。
ハルビンに着いた希代だが。博人に会うことは出来ない。博人は希代が東安駅の爆破事件に巻き込まれ、怪我で動けないことを心配し、前の開拓団村に戻ろうとしていた。希代はハルビンの病院で婦長らと再会するが、この病院も襲撃さsれていて、安全ではない。そして、希代らは日本が戦争に負けたことを知る。少佐の溝口(吉沢悠)は看護婦たちに青酸カリを渡し、もしもの時には、自害する覚悟を求める。
博人と大地は村に戻る途中、釣り中に事故に遭い川で倒れていた裕福な中国人を助ける。二人はその富豪の息子の中国人として、暮らすことになる。しかし、希代に会いたい博人は屋敷を抜け出し、希代を探しに行く。お金を持たない、二人は盗みを働き逃げている途中、日本人に会い助けてもらう。しかし、彼は人身売買のブローカーで二人は奴隷として売りに出されてしまう。競りにかけられているときに、富豪の使いの者が来て二人を救う。富豪に説得されて、博人は希代に会うことを諦め中国人として生きることを決意する。希代は、博人が近くにいることに気づくき会いに行こうとするが、ソ連軍が病院に入り込んでくる。溝口は女性を地下に隠し、ソ連軍をやり過ごそうとするが、花瓶に花が供えてあることから、女性がいると見抜かれ見つかってしまう。
そして溝口とともに看護婦たちを守っていた陸軍の岡野(須田邦裕)はソ連軍に暴行をうけ、看護婦のハル(高梨臨)は乱暴を受ける。
その後、病院はソ連軍に代わり、中国共産党が支配することになる。戦時中の関東軍の仕打ちの報復を恐れた日本人の中には、自決をするものが多数でる。共産党は、共産党に協力するなら日本に帰すことを約束する。希代たちは生きるために、共産党に協力することを決意する。
そして共産党員と同行することになるが、そこでは、日本人は中国人と同等の扱いを受けることになる。シベリアに抑留したソ連軍とは、雲泥の差だ。日本人の中には共産党に感化され「赤」に染まっていくものも出てくる。
再びハルビンの近くにもだった希代は、博人に会いに富豪の屋敷に向かうが、人民裁判で富豪は殺され、博人たちの行方も分からなくなっていた。お金もなくさまよう博人たちを一人の中国人女性が助けるが、その女性は日本人に子供を殺された恨みをはらすために、二人を飼っているようなもだった。二人はこの家を脱出しようとするが、その時に大地は殺されてしまう。
希代が帰国したと勘違い(希代はまだ中国にいる)した博人は、見捨てられたと絶望し中国人になること、共産党の軍人になることを決断する。 そして青年になった博人(15歳・工藤阿須加)は朝鮮戦争に巻き込まれていく。
その後希代は強制的に日本に帰国させられる。帰国した希代だが、日本政府から「共産主義」を疑われ連行されるが、勘当したはずの祖父(山崎努)が護ろうとしてくれた。
希代は福岡の病院に勤務することになり、朝鮮戦争の患者を治療することになる。希代は病院に運ばれてきた共産党側の患者も助けていく。そしてベッドに横たわっている足の裏に怪我がある患者を見つける。それは、博人が子供のころに負った怪我とそっくりだった。あなたが博人なのかと、確認するが、自分を置いて日本に帰ったと思い込んでいる博人は、俺に母親はいないと拒絶する。しかし、希代からの手紙を受け取った博人は心を開く。
そしてついに博人が5歳の時以来、抱きしめあうことができた。
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