最後まで行く

テンポの速さ、展開の速さが見応えあり

ネタバレ有り

 韓国で大ヒットした「最後まで行く」のリメイク映画。刑事の工藤(岡田准一)が、亡くなった母に会いに病院に行く途中、人をひき殺してしまい、トランクに遺体を隠し逃げ去ってしまう。しかし、携帯に、「お前は人を殺した。知っているぞ」とメッセージが入る、という映画の予告。設定も興味が持てるし、岡田准一がひき逃げ死体を母親の棺桶に入れて焼いていしまおうと考える、やばい役を演じる点も期待が持てる。

 実際に観た感想は、期待以上にハラハラさせてくれる映画でした。

 工藤の所属する警察署は闇金づくりを行っている署で、監察官の矢崎(綾野剛)が捜査をする過程で、工藤に関心を持つ。予告では、ひき逃げを隠す工藤と、それを密かに知っている矢崎の駆け引きがメインの映画かと思いきや、ほぼ最初の段階で、矢崎も悪者だと判明する。しかも、矢崎を操っているのが、矢崎の婚約者・植松由紀子(山田真歩)の父・警察署の本部長・植松(千葉哲也)であり、二人は工藤がひき殺した尾田(磯村勇斗)を追っていた。

  植松や矢崎が不正に集め、洞窟の金庫に隠していた金を、尾田が盗み出そうとする。尾田は、洞窟の一枚目の扉を開ける鍵は手に入れていたが、二枚目の扉を開けるのに必要な矢崎の指紋を必要としていた。尾田の彼女(清水くるみ)が、矢崎の結婚式に記念の手形を取るとだまして入手し、鍵の指紋を尾田のものに変えてしまう。騙された矢崎に対する植松の怒りは尋常なものではない。矢崎は尾田探しにをヤクザの親分・仙葉(柄本明)に依頼する。

 工藤はひき殺した尾田の秘密を知り、火葬(工藤の母の棺桶に紛れ込ませて)される前に遺体を取り返し、尾田の指を挟みでちぎり、指紋を手に入れる。それを知った矢崎は工藤の娘を誘拐し、尾田の指との交換を求めていく。

 ここからはどんでん返しあり、ドタバタアクションありのある意味、韓国映画らしさが満開する。工藤の同僚・久我山(駿河太郎)が殺されるシーンがあるが、スーパーマリオブラザースでゲームオーバーになった時のシーンのようだった。

 「娘」と「指」の人質交換で対決する工藤と矢崎。工藤は、尾田の遺体に取り付けた爆弾で、矢崎を車ごと吹き飛ばすことに成功する。鍵と指を手に入れた工藤は洞窟の金庫に向かい、金庫を開けることに成功し、大量の札束を目のあたりにする。そこに、矢崎が現れる。「あの爆発で生き残っていのかい!」と突っ込みたくなる。再び、銃の打合いの末の戦いで、工藤がバックドロップを敢行し、矢崎は頭を打って動かなかくなる。

 勝利した工藤がスタンガンで襲われるが、襲ってきたのは仙葉だ。全ては仙葉が企てた計画だった。尾田を唆したのも仙葉であり、何故か仙葉の車には、矢崎の婚約者・植松由紀子(おそらく)が乗っている(この意味が分からない)。

 工藤が車に乗って途方に暮れていると、後ろから車が追突してくる。矢崎だ。流石にひつこい。この映画にこの場面が必要かと突っ込みたくなるが、岡田准一と綾野剛の顔は、二人のファンには見ものかも。

 

Hulu

 

 

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