東野圭吾ワールドのどんでん返し映画
ネタバレ一部有り
突っ込みどころは満載だが、観ていて面白い映画。東野圭吾の映画の中では2作目になる。2003年の、まだ東野圭吾に脂がのっていない時期の作品だが、随所に東野圭吾らしさがでている。
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広告クリエイターの佐久間俊介(藤木直人)が広告主の副社長・葛城勝俊(石橋凌)の二女・樹里(仲間由紀恵)の家出に便乗して、狂言誘拐を目論むというストーリー。葛城の愛人の娘で二女の樹里が家の塀を乗り越えて家出をするときに、葛城家を見張っていた佐久間に見つかり、行動を共にするという、少々強引に思えた始まり方だが、最後まで観ていくと、この強引さも納得できる。
そして、狂言誘拐という「g@me」が始まる。二人ともお金に困って無いが、犯罪に手を染めるのは、正にゲーム感覚だろう。
狂言誘拐がはじまり、樹里が友達の家に留守電を入れてしまっていたりと、小ネタをいれながら、3億円の身代金を獲得する。ここからが、この作品の本領が発揮される。ここまでは、テンポよく小気味の良い感じですすむが、ここからは展開が早くなる。
身代金獲得後、樹里と会わずにいた佐久間は、ある日、葛城の娘・樹里が誘拐された後、殺されたというニュースを見る。そのニュースに出てきた樹里の顔写真は、佐久間と一緒に狂言誘拐を行った樹里(仲間由紀恵)とは全く別人のものだった。
そして、佐久間のマンションンに(仲間由紀恵)が現れ、複雑に展開していく。
後半は東野圭吾らしく凝った内容で、理解するのが難しかったが、面白い映画でした。
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