百万円と苦虫女  あらすじ

 就職できなくてバイト生活している鈴子(蒼井優)は、友人のリコ(平岩紙)とルームシェアで一緒に暮らすことになったが、リコではなくリコの別れた彼氏(弓削智久)とルームシェアすることになる。ある日、鈴子が拾ってきた捨て猫を、リコの元彼が捨てたことに怒り、元彼の荷物を無断で廃棄する。

 そのことが警察沙汰になり鈴子は拘置所に送られる。出所後、実家に戻るが居心地が悪く100万円貯めて、出ていくことにする。鈴子にはいじめに遭っている弟、拓也(齋藤隆成)がいて、出て行っても手紙を書くことを約束する。

 鈴子は100万円貯まると、実家を出て海辺の町に行き、海の家でアルバイトを始める。海の家の主人、黒澤(斎藤歩)のもとで順調にアルバイト生活を続けていると、客のユウキ(竹財輝之助)にナンパされる。ユウキにパーティーにさそわれ、嫌々ながら黒澤の息子、祐作と出席する。ユウキは鈴子にアプローチするが、鈴子は100万円貯まったので海辺の町をでていく。

 次に鈴子は山あいの町に行く。喫茶店でマスターの白石(笹野高史)に住込みの仕事を紹介される。藤井絹(佐々木すみ江)と息子の春夫(ピエール瀧)が営む桃農家に住み込む。

 鈴子は村長(石田太郎)から「桃娘」になるように依頼されて、鈴子は断るが話が進んでしまう。村の集まりで、村人の前で「桃娘」になることを断ると、村人から「田舎をおちょくるな」と謗りを受ける。鈴子は溜まらず、「自分は前科があるから無理」と告げ、村を出ていく。

 鈴子は地方都市に移り住む。弟、拓也はまだ小学校でいじめられている。

 鈴子はホームセンターでアルバイトをはじめ、同い年の大学生、中島亮平(森山未來)と仲良くなる。鈴子は亮平に身の上話や、前科があること、100万円貯まる度に、移り住んでることを話す。亮平は鈴子に告白し、2人は付き合うことになる。

 幸せな生活が続いたある日、ホームセンターに新入りのアルバイト、宮本ともよ(悠城早矢)が入ってくる。鈴子は亮平とともよの仲が気になりだす。更に亮平が鈴子からお金を借り始めたり、鈴子のバイト代を店長に聞いたりしていることを聞き、亮平への不信感が募っていく。

 鈴子は亮平に、「お金が有るから付き合ってる」のかと責めて、亮平に別れを告げる。部屋に帰ると弟、拓也から手紙が届き、いじめっこに立ち向かったことや、親が心配していることが書かれており、鈴子は涙を流す。

 拓也に勇気づけられ、鈴子も地に足をつけて生きていこうと決心し、ホームセンターで辞めることを告げ、亮平から借りてたお金を返されて町を出ていこうとする。

 実は亮平は、鈴子が100万円貯まったら出ていくことを聞いたので、100万円貯まらないように鈴子からお金を借りていた。そのことを鈴子に伝えようと出ていった鈴子を追いかけるが、2人は出会うことが出来ずに、鈴子は次の町に向かっていく。

 

 

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