ディスリ映画 翔んで埼玉 


よくこんな馬鹿々々しい映画を思いついたと感心してしまう

 埼玉をディスっているので、作者の魔夜峰央まやみねおは埼玉の人かと思ったら新潟出身の人でした(埼玉居住歴有り)。関西人の私としては、埼玉が田舎というイメージはあまり持ってないが、そんなに田舎なのだろうか?人口は730万人で都道府県で上から5番目。兵庫県より約200万人多い。

 現実世界の埼玉県人のブラザートム(埼玉出身)、麻生久美子(千葉出身)、島崎遥香一家が結納に行く車の中で、埼玉の都市伝説をラジオでききながら、空想世界で物語が繰り広げられる。映画では島崎遥香自身が、埼玉は日本一の貧乳県等とディスっている。実際に2012年は埼玉が1番の貧乳県でした。ちなみに巨乳好きも日本一らしい。

 空想世界では埼玉人が東京に入る場合は通行手形が必要だった。

 東京の名門高校、白鵬堂学院に容姿端麗の御曹司、麻実麗あさみれい(GACKT)が転入してくる。

 白鵬堂学院は東京都知事(中尾彬)の息子で生徒会長、壇ノ浦百美だんのうらももみ(二階堂ふみ)が牛耳っており、麗にもマウントをとっている。学院内の埼玉県人(加藤諒ら)は、ひどい差別を受けている。よくここまで埼玉をコケにできるなと、感心する描写が続く。

 麗は実は、埼玉県人で埼玉解放(埼玉解放戦線)のために日本に帰国してきたのだ。


 麗に敵愾心をもっていた百美だが、麗にキス(男同士)をされあっさり陥落する。百美と遊園地に来ていた麗は、家政婦(益若つばさ)が埼玉狩りにあっているとこを助けたことで、埼玉県人だと疑われてしまう。麗は「草加せんべいの踏み絵」を迫られるが、踏むことができず埼玉県人とばれてしまう。

 埼玉に逃れる決断をする麗に、百美はついていく。百美の父は、執事、阿久津(伊勢谷友介・実は千葉解放戦線)に百美を連れ戻すよう命令する。

 茨城を経由して逃げることになるが、ここから茨城と千葉のディスリも始まっていく。ピーナッツ、ヌーの大群など馬鹿々々しくて面白いディスリが繰り広げられる。

 二人は千葉解放戦線に捕まってしまう。千葉も通行手形撤廃のために動いていた。

 現実世界。ブラザートムが「チバラギ(千葉と茨城を足した言葉)」と発言したことで、麻生久美子と言い合いになる。本当に埼玉、茨城、千葉の人はいがみあっているのだろうか?

 千葉解放戦線に捕まった二人を埼玉デューク(京本政樹・麗の本当の父)が助け出す。二人はデュークから、歴代の都知事が通行手形の不正で、金塊を手に入れていることを聞かされる。

 埼玉解放戦線と千葉解放戦線のアホラシイ戦いが始まり、その後、共同で東京に乗り込んでいく。

 都知事の不正を暴くというストーリーがあるが、もう正直ストーリーはどうでもいいとおもってしまう。群馬も神奈川も出てきての関東のディスリあい、空想か現実かわからなくなった映像を見ているだけで面白い。埼玉、千葉の出身者が続々写真で出演する。

 馬鹿々々しくて面白いという表現がピッタリの映画でした。

 関東の地理や、関東の県同士の感情がわかる関東の人はもっと面白く観れたのだろう。

 2023年11月23日、翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~が公開される。関西がどれだけディスられるのか、楽しみで仕方ない。

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』公式サイト (tondesaitama.com)

 

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