池井戸作品は連ドラで観るのが面白い
先日、池井戸映画「シャイロックの子供たち」を観て確信した。池井戸作品は、連ドラで観る方が面白い。
ほとんどのドラマ、映画は、原作(小説であったり、漫画であったり)を元に作られる。池井戸潤の映画は、全て、原作→連ドラ→映画の順で制作されている。「空飛ぶタイヤ」、「七つの会議」、「アキラとあきら」、「シャイロックの子供たち」。全て、映画より先に連ドラが放送されている。
連ドラで先に観てるから、映画が物足りないのでは無い。
池井戸作品は原作の小説の中身が濃いのだ。1冊の長文小説を約2時間の映画に脚本する場合、ある程度、省かなければ収まらない。しかし、池井戸小説には、省いていいところがほとんど無い。連ドラなら、小説を網羅できるが、映画では出来ない。これが、池井戸作品を連ドラで観るべき理由だ。
連ドラと映画で面白さが決定的に差があるのが、「空飛ぶタイヤ」だ。連ドラの「空飛ぶタイヤ」は、池井戸潤の映像化作品の中で、「陸王」と並んでトップクラスだと思う。しかし、映画の「空飛ぶタイヤ」は、そこまで感動しなかった。120分では、あの作品は表現できない。小説、連ドラの「空飛ぶタイヤ」は、無駄(省略していい場面)が全く無い。
「陸王」や、「下町ロケット」も2時間では、表現出来ない。池井戸潤の長編小説は、無理やり2時間に収めては行けないのだろう。
池井戸ファンは、動画配信サービスとの契約をお勧めする。池井戸ドラマは何度でも観たくなる。そのためには動画配信が最適だ。
今後も池井戸潤は、面白い小説を出し続けてくれるだろう。それらの映像化は楽しみで有るが、連ドラに期待したい。
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