東野圭吾作品の中の最強の悪女
東野圭吾の悪女といえば「白夜行」の唐沢雪穂が有名だが、「幻夜」で新海美冬になりすまし、悪女っぷりがパワーアップする。(「幻夜」が「白夜行」の続編という前提)間抜けな男たちが次と次とやられていく恐ろしいストーリー。現実にも存在するかもしれない新海美冬に騙されないよう、男性陣はきをつけよう。
8話まである長いストーリーなので、簡潔に間抜けな男たちを紹介していきます。
大震災(小説では阪神大震災が舞台だが、ドラマでは東海地方になっている)のどさくさに、叔父を殴り殺した水原雅也(塚本高史)。同じく震災で避難所暮らしをしている新海美冬(深田恭子)が、男に襲われたときに、雅也が助けたことで二人の協力関係が始まっていく。
東京に出てきた二人、美冬はすんなり宝飾店・Sky jewelryに就職できるが、雅也は職人の腕を活かして工場で働こうとするが、人員が間に合ってると断られる。すると、たまたまその工場の職人が商売女にホテルで腕を刺され働けなくなり😢、代わりに雅也が雇われます。もちろんこの商売女が、美冬です。
宝飾店・Sky jewelryで、のし上がることを企む美冬は店長・浜中(吹越満)をたらしこみ、のし上がる。浜中は使い捨てにされたあげく、女子店員のストーカー扱いされたあげく、異臭騒ぎの犯人扱いされ、会社を首になる🤦♀️。
美冬は浜中のデザインした指輪を雅也につくらせ、Sky jewelryの社長・秋村(鈴木一真)に近づき、後に結婚することに成功する。雅也には、秋村は心臓が悪いからいつまでもつかわからないと嘘をつき納得させる。
本物の新海美冬と不倫関係にあった曽我(尾見としのり)は、美冬の正体を暴こうと接触をこころみるが、「雅也の叔父殺しを知ってる脅迫者」に仕立て上げられ、雅也に殺される。見事な知力で二人の男を手玉に取った🎉。
美冬の通う美容院の店員・青江(菊田大輔)は、美冬に引き抜かれ美冬の店で働くが、美冬の虜になり、これまた見事に踊らされていく。美冬の異常性に気づいて付きまとう警視庁の刑事・加藤(柴田恭兵)を襲った犯人や、曽我を殺した犯人に仕立てられ、自殺に見せかけて殺される。異様な反省文を書かされているときに気づかなかったのだろうか😢。
秋村の姉・頼江(根岸希依)は秋村と美冬の結婚に反対し、美冬の正体を突き止めようとする。警戒する美冬は雅也を頼江に近づけ、遂に肉体関係を結ばせる。雅也が警官を殺し、指名手配されると、頼江は、雅也が美冬とグルでわざと自分に近づいてきたことに気づき、秋村に美冬と別れるように押し掛けるが、若い男に溺れて犯罪者と寝たことを罵倒される。
残る邪魔者は加藤と、利用されていることに気づいた雅也。美冬と改造銃で心中しようとする雅也、止めようとする加藤。二人がもみ合ううちに銃が暴発し、雅也と加藤は命を失う。
最後に美冬が夜空を見上げて一言、
「こんな素晴らしい夜は初めて♡幻みたい」
最後まで捕まらずに幸せを手にする、最強の悪女でした。
最後に。一番間抜けは、どう考えても雅也だ。曽我を自分の脅迫者だとおもいこまされて、殺人まで犯す。美冬に会いたいために、美冬の部屋に忍び込み、加藤を襲うことになる。これも美冬が必要以上にじらすことで、加藤を襲わせる作戦か?。意味不明なのは、行為の時に最後までさせてもらえないこと(行為の意味が無い🤷♀️)。よくこれで、美冬を信じることができたものだ。食堂の娘・有子(市川由衣)と付き合っていれば、幸せになれただろうに。
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