世の中詐欺被害が後を絶たない。この映画は1970年から1990年に実際に起きた国際ロマンス詐欺をもとにした映画です。映画を観ることで少しでも被害防止につながればと思います。
実在した詐欺師のクヒオ大佐は日本人でありながら、アメリカの軍人を名乗り、父はカメハメハ大王の末裔、母親はエリザベス女王の双子の妹で、結婚すれば米軍から5千万円もらえるという設定でした。
この話を、実際に信じた人が何人もいたのです。
映画ではクヒオ役を堺雅人が演じます。弁当屋のしのぶ(松雪泰子)、博物館で働く春(満島ひかり)、銀座のスナックで働く未知子(中村優子)がクヒオ大佐のターゲットになります。
相手を騙すために様々な仕掛けをするクヒオ大佐だがどれも嘘バレバレ。通りがかりの高級車をつかい、偉い人に見せる仕掛けは面白かった。
嘘がミエミエのクヒオ大佐だが、しのぶは騙され、弁当屋の従業員に給料が払えないほど貢いでしまう。春も彼氏とうまくいかない反動から騙されてしまう。未知子はさすがに銀座の女だけに、騙されない。
騙される人の共通点は、人生経験、男性経験の少ない人、結婚を焦っている人、相談する友人がいない人だろうか?
これは令和の現代にもあてはまるのではないだろうか?最近でも、会ったこともない外国人を名乗る男に、何千万も振り込んだという事件がある。ほとんどの人が信じられない話だが、実際に起きた事件です。相談する相手がいれば騙されなかったのか、いや、こういう人は相談相手の忠告にも聞く耳をもたないだろうか?
振込詐欺や投資詐欺、結婚詐欺と詐欺が溢れている世の中で、騙されないためには、全てを詐欺と思うところから入らないと、いけないのではないでしょうか。
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