イヤミス映画 母性

ネタバレ含む

 良くも悪くも湊かなえワールド

 読むと(観ると)嫌な気分になる😔イヤミス(嫌なミステリー)の第一人者、湊かなえ。今回は母性をテーマにしたストーリー。 

 私は原作を読んでいたので,ストーリーは知ってましたが,映像で見ると、イヤミス感が倍増でした。

 湊かなえはご存知の通り、人間の心理描写に長けた作家である。特に、実在しそうな嫌なやつ、痛い人の描写で何度も楽しませてもらってる。イヤミスと言いながら、ほとんどの人が読むのを辞めず、次回作を期待してる。😃

 今回のルミ子(戸田恵梨香)も期待に違わぬ活躍ぶりでした。  

 母性とは、母親から子に向けられる微笑ましい愛情,というのが、男性の私が持つ印象でした。実際、父親の私から見て、世間の母親の子への愛情は、尊敬すら覚えるものがあり,母と娘のワールドには男性は近づけない。そんな母性をテーマで見事に残酷なストーリーが出来上がっている。

 ルミ子の義母(高畑淳子)、ルミ子の夫(三浦誠己)、ルミ子の親友(中村ゆり)ら,すぐ近くにいそうな嫌なやつら😣も,盛り上げてくれるが,なんと言っても、ルミ子の、ルミ子の母(大地真央)、ルミ子の娘、清佳(永野芽郁)への異常(❓)な感情が恐怖を引き起こす。

 母親大好きのあまり、娘を疎ましく思うルミ子。本来なら、母の愛情に包まれて育つはずの娘の悲哀さに、涙😢がでそう。さすがに今回は実在し得ない人では無いかと思い,映画を見た女性に聞いてみたところ、母親依存性、何をするににも母親の顔色を見てる人はいる。いつもの「あるある」ストーリーだ、とのこと。

 お弁当を落とすシーンの母親視点の戸田恵梨香、娘視点の落井美結子のシーンが,湊かなえワールド満開でした。

 その後ひきおこる、火事での悲劇、さらにその結果ひきおこる悲劇とも、湊かなえならではのワールド。😱

 良くも悪くもの、悪くもの点は、湊かなえの得意技,時空を使って驚かす手法と,映画の宣伝で女子高生の自殺を全面的に出した事。(宣伝は監督かな)映画では永野芽郁が生きてる事が、最初の方でわかるので、小説での、自殺したのは清佳?は成り立たない。鑑賞後,自殺の件はほとんど印象に残って無いので、原作で書いはいるが、映画では思い切って、無くした方が、原作を見ずに映画だけを見る人には,しっくりきたかも。

 でもでも、やはり湊かなえの映画はおもしろい。是非、配信動画で結果を見て欲しい。🤗

 

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