ネタバレ有り
前回作「運命の炎」の秦軍対趙軍の「馬陽の戦い」の続きからです。
戦を終えて野営をしている秦軍・飛信隊、信(山崎賢人)の陣に趙の龐煖(吉川晃司)が現れる。武神とよばれる龐煖に、信と羌廆(清野菜名)の2人がかりで攻撃するが全く歯が立たず、飛信隊は壊滅的な被害をくらい敗走する。 趙軍は飛信隊を全滅させようと追撃するが、飛信隊は全員で瀕死の信をまもりぬき、信と幼馴染の尾平(岡山天音)尾到(三浦貴大)兄弟の弟、尾到が命を落とす。
大きく人数を落とした飛信隊は王騎将軍(大沢たかお)の隊に加わります。
翌日、「馬陽の戦い」が再開します。蒙武(平山祐介)が王騎の命令を無視し、敵陣の奥まで進み趙軍の挟み撃ちに合う。王騎はすかさず蒙武の救出のために動き出す。何故か王騎は勝負を急いでいる。
趙軍の攻め入った大騎の前に龐煖(吉川晃司)が立ちはだかる。趙三大天・龐煖と秦六大将軍・王騎には9年前に因縁があった。王騎と同じく六大将軍で婚約者の摎(新木優子)を龐煖に殺されていた。龐煖もこの時、瀕死の重傷を負わされていた。お互いこの戦いに相手が出てくることを知り、復讐に燃えていた。
二人の壮絶な戦いの末に王騎が勝ったかに見えたが、趙軍の別動隊が到着し、秦軍を取り囲む。趙三大天・李牧(小栗旬)が北方から隠密に動かしていた趙軍だった。王騎は別動隊がいることは感じていたが、予想以上に早く到着されてしまった。
人数で圧倒する趙軍が優勢に戦いをすすめていく。王騎と龐煖の戦いに李牧の部下が槍を投げつけ、隙ができた王騎の胸を、龐煖の槍が貫く。王騎は最後の力を振り絞り、全軍に総力戦の指令を出すが、もはや王騎自身にその気力が残されていない。信が王騎の馬に乗り、趙軍の囲みを突破してく。
何とか脱出できたが王騎はもはや助からない。王騎は謄(要潤)や信たちに最後の言葉を残し息絶える。咸陽ではこの戦いを秦軍の勝利とし、王騎の遺体を「大将軍の帰還」と敬意をもって迎え入れる。
感想
信、羌廆対龐煖のスピード感あふれる闘い、王騎と龐煖の重量級の戦い、どちらも見ごたえあるシーンでした。信を守り抜く飛信隊の思いも感動的でした。
王騎と龐煖の戦いに決着を着けたのは李牧でした。王騎は李牧軍が到着する前に目の前の趙軍を倒せていなければ負けると確信していたのでしょう。李牧は王騎の読みを上回る策力で優勢に戦いをすすめました。王騎の言う通り、古代中国・春秋戦国時代の主役が「王騎」から「李朴」に移った瞬間でした。
死を悟ってからの王騎の振る舞いも感動的でした。映画館で観るべき映画でしょう。
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