朝井リョウ  映画 何者

Oisix(おいしっくす)

二宮拓人たくと(佐藤健)…元演劇サークル所属、瑞月に惚れている

田名部瑞月みづき(有村架純)…米国へのインターンシップを経験、光太郎と付き合っていた

小早川理香(二階堂ふみ)…米国留学経験、隆良と交際中

神谷光太郎(菅田将暉)…バンド活動を行っている

宮本隆良たかよし(岡田将生)…就職活動に批判的

 大学生5人の就職活動の様子を、SNSと絡めて描いた映画。

 拓人は演劇サークルで脚本を書いていたが、辞めて就職活動に専念している。「二宮拓人」と言う名前でツイッターを行っている。拓人とルームシェアをしている光太郎も、金髪を黒髪に染めて就職活動を始めだす。瑞月と理香はアメリカで知り合い、理香が拓人たちのマンションの上の階に住んでいたことから理香の部屋を就活対策本部として、みんなが集まるようになっていく。就職活動に真剣に取り組む4人を隆良は冷めた目で見ていて、ツイッターで批判的な投稿をあげている。

 みんなツイッターなどSNSを使い、就職活動や私生活を発信している。拓人と一緒に演劇サークルで脚本を書いていた烏丸ギンジは、学校を辞め演劇活動に専念し、SNSで頻繁に活動内容をアップしている。そんな烏丸ギンジを拓人は批判的に見ていて、実際にラインで本人に上から目線で批判している。烏丸ギンジと同じ様に芸術家思考の隆良のことも批判的に見ている。

 ある会社の就職試験の会場で、拓人と瑞月は偶然出会う。その会場で就職活動をしないはずの隆良を見かける。理香も現れる。しっかり者の理香が遅刻しそうで大慌てで会場に向かっている。

 大学で拓人と隆良が話しているときに劇団の先輩で大学院生のサワ先輩(山田孝之)があれる。隆良が去った後、サワ先輩に烏丸ギンジと隆良が似てますよねと拓人が言うが、サワ先輩は2人は全然違うよと言う。拓人はその意味が解らない。

 遂に瑞月が会社から内定をもらう。ここから微妙な関係になっていく。大学生時代、友達より内定が遅く悲しい思いをしたことを思い出す。

 拓人と理香が就職試験のグループディスカッションで鉢合わせる。ここも微妙な空気が流れる。

 烏丸ギンジとコラボするはずだった隆良は、コラボを反故にされ、烏丸ギンジ批判と就職活動を行う4人を批判するが、瑞月に空想ばかりで動こうとしないと、逆襲を受ける。動いている烏丸ギンジとの決定的な違いだ。

 そして光太郎にも内定がでる。拓人のバイト先でお祝いの会が開かれる。拓人はいたたまれなくて席をはずす。

 拓人は光太郎に「何で拓人に内定がでないかわからない」とつぶやかれる。この言葉は結構きつい。

 拓人は理香の部屋に行き、理香のパソコンをみる。理香は携帯を紛失し、拓人に携帯を借りて探そうとする。すると理香のパソコンには、瑞月の内定した会社のブラックを検索した後が、拓人の携帯には光太郎の内定の会社のブラックを検索した後がでてくる。

 拓人は理香に本性を暴かれる。拓人はツイッターにもう1つのアカウントをもっていて、そこでは、光太郎や理香達の事をぼろくそに書いていた。理香は「二宮拓人」のアカウントから拓人の別のアカウントで名前が「何者」というツイッターを見つけ出してた。

 更に拓人にとどめの一言が隆良から発せられる。

 見事に人間の妬み弱さの本性をついた見事な映画でした。

ドランク エレファント

 

 

 

コメント

  1. yandanxvurulmus.s99eO2jp8Ivo

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