採点・・・序盤⭐⭐⭐、中盤⭐、終盤⭐⭐⭐⭐
詳しいストーリーは割愛しますが、ネタバレ有りです
映画を観てブログにイマイチ的な感想を書いたが、もう1度観れば感想が変わるかなと、動画配信されるのを楽しみにしてました。
動画配信されたのを受けて、2度見3度見しました。
結果、無理やりガリレオシリーズにした感が拭えませんが、東野圭吾ワールドも味わえました。
なみきや食堂に集まるほのぼのとした人々や、壮大なパレード、蓮沼(村上淳)のサイコパスぶりなど、前半は期待を持たせるものでしたが、湯川学(福山雅治)がメインで登場するようになった中盤は、無理やり感満開に。
ヘリウムの件も無理やり、液体窒素をパレードの小道具に入れて移動させるのも無理がある。(結局、防犯カメラに写っている)湯川のために無理やり挿入したとしか思えない。
並木(飯尾和樹)の代わりに急遽液化窒素を使う事になった新倉直紀(椎名桔平)が音楽専門なのに噴射機をいとも簡単に使いこなすのも違和感が有る。(簡単だったらごめんなさい)
パレード当日、なみきや食堂で、新倉が仕込んだ腹痛を訴えるお客さんを、並木が自分の車で病院に送るのも無理が有る。たとえパレードがあっても、その後に重要な役割りがあるなら救急車を呼ぶだろ。新倉が引き受けなかったら、蓮沼が目を覚まして、犯行が発覚するかもしれないのに。
増村(蓮沼の会社の同僚、蓮沼と同居・酒向芳)が本橋真由美(15年前の女児殺しの被害者の母、後に自殺)のお兄さんという設定も‥‥。(小説に多少の無理は有るので許容範囲かも)
並木沙織(川床明日香)が殺される場面。映画館で観た時は聞き流してしまったが、沙織は結構酷い事を新倉留美(檀れい)に言ってるではないか。町のアイドル・沙織の人物像の設定では、そんな事を言う子では無いような。
留美の犯行の場面は少々不自然だが、その後の新倉直紀の自供後のかけひきは東野圭吾らしさがでていて、面白かった。
真相解明前
新倉直紀、留美夫妻は留美が沙織を殺害したと思っている。(留美の告白により)
それ以外の人々は、蓮沼が沙織を殺害したと思っている。
新倉直紀の1度目の供述では、蓮沼が「乱暴目的で公園で沙織を殺した」と告白したが、気が付いたら蓮沼は死んでいたと供述する。よって留美の罪は暴かれることなく、新倉直紀の罪は殺人罪より軽い傷害致死。
事実は、新倉直紀は蓮沼が生きていたら、脅迫も続くし留美の罪が暴かれるかもしれないので、殺意を持って蓮沼を殺していた。
真相解明後
湯川が、「留美が沙織を突き飛ばした後、蓮沼が連れ去り殺害したという事実」を突き詰めた。
新倉直紀は沙織を殺害したのは、留美ではないと知り、留美の呪縛を解いてあげたいが、そのためには1度目の供述を翻し、殺意を持って蓮沼を殺害したことを認めなければならない。その場合新倉直紀には殺人罪が適用される。
新倉直紀は、沈黙するのか?
最後は理解するのにむずかしいけど見応えがありました。
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