キングダムシリーズン第3弾
ネタバレ有り
ほとんどの人が原作を観ていると思うので、今回のシリーズはどの部分をどのようにまとめるのか、気になったはず。宣伝で紫夏(杏)が出演するのはわかっていたし、王騎(大沢たかお)が総大将として、「馬陽の戦い」の望むことも分かっていたので、もしかしたら、王騎が・・・と思ってもいたのですが、李牧と龐煖が出てこないような。
「運命の炎」は紫夏が主役の編だが、紫夏は前半で亡くなってしまう。紫夏は実在した人物だろうか?
秦の王・嬴政(後の始皇帝・吉沢亮)が趙に人質になっていたのは史実通りだが、紫夏は実在する人物ではありません。親兄弟まで裏切ることがあたりまえのこの時代の中国で、自分の身を犠牲にしてまで他人を守る人間は、まず実在していないだろう。オリジナルのキャラクターでオリジナルのストーリーだが、感動的な話に出来上がっている。
ただ、原作アニメでは、嬴政の悲惨な人質生活、紫夏の生い立ちなどが、もう少し詳しく語られており、その分、脱出劇への感動は、原作アニメの方が高かった。
後半は「馬陽の戦い」。「運命の炎」編から新たに登場するのが、秦の将軍・蒙武(平山祐介)、趙の武将・万極(山田裕貴)、憑忌(片岡愛之助)、趙壮(山本耕史)等、豪華俳優陣が出演します。
この戦いで、キングダムの主役・信(山崎賢人)は百人将に出世します。そして王騎より「飛信隊」という名称を与えられ、天下の大将軍に向けて成長していきます。今回は、「憑忌の首をとる」という重要な任務を与えられ、見事に任務を果たします。
正直な感想は、作りづらい編だったと思います。紫夏のストーリーは感動的だが、それだけでは短すぎて1作はつくれない、「馬陽の戦い」は中身が濃く、1作では納められない。といことで、「馬陽の戦い」の前半までの物語で終わったが、あくまでこの映画で展開される「飛信隊」の戦いは、一部の局地戦にすぎず、戦いの迫力には欠けており、山田裕貴、山本耕史という豪華キャラも目立った出番はなかった。
紫夏の運命の物語がメインで、「馬陽の戦い」は次の編への布石といったところでしょう。
最後に李牧(小栗旬)と龐煖(吉川晃司)が登場。王騎との摎(秦の六将軍の1人)をめぐる運命の戦いが次回に待っている。
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