映画自体は特別面白かったり、どんでん返しがあるわけではないが、この映画を観た人は、是非、裁判の傍聴を体験してほしい。私も先日、人生で初めて裁判を傍聴してきました。
確かに映画以上にドラマティックな場所でした。
主人公の設楽統(バナナマン)が、裁判映画を作りたい映画プロデューサーの鈴木砂羽に頼まれて、脚本を書くために裁判を傍聴することになる。設楽は、傍聴マニアの蛍雪次郎、村上航、尾上寛之らと仲良くなり、いろんな裁判を傍聴する中で、様々な人間ドラマに遭遇していく。映画に登場する金髪でスカートの傍聴マニアは、大川興業の阿蘇山大噴火(芸名)で、本物の傍聴マニアです。
私の訪れた裁判所にも傍聴マニアはいました。10人ぐらいはいました。傍聴マニア同士で裁判官の人事を予想したり、映画と同じように、判決を予想したりしていました。
映画の中で設楽が、エロDVDを万引きした人について、「関係ない人に性癖を晒されて、可哀そう」とつぶやいていたが、私が傍聴した裁判の被告人も、性癖を晒されていて、確かに可哀そうでした。
プロデューサー鈴木砂羽は、脚本を早く作るよう設楽に厳しく当たります。先日観た「愛の新世界」のSMの女王様のようでした。
設楽は、美人検事の片瀬那奈に一目惚れしてしまう。そんな片瀬那奈に、設楽は「他人の裁判で楽しむな」と叱責されて、傍聴から離れていく。
確かに傍聴を体験して、苦しんでる被害者も家族もいる、加害者にもやむにやまれぬ事情があったりする。決して楽しく観るものではないと感じました。傍聴は人生勉強という感覚で見学したい。
しかし蛍雪次郎から、放火の被告人になっている青年・木村了が「冤罪ではないか、一緒に救おう」と、もちかけられ設楽は傍聴を再開する。傍聴を楽しんでいるだけだと思っていた蛍雪次郎が、熱い思いを持っていることに、心を打たれる。
設楽たち傍聴マニアは、ビラを巻いたり、担当弁護士・堀部圭亮にパフォーマンスを教えたり、裁判官の癖を読んで、攻め方を考えたり、傍聴マニアならではの作戦を立てていく。
いよいよ裁判の当日。設楽たちの活動に感銘を受けた片瀬那奈も傍聴に訪れる。
果たして裁判の結果はいかに!
コメント
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