ビート(WOWOWドラマ版)

今野敏こんのびんの人気ドラマ

 刑事物を中心に何冊も小説を出している今野敏。ドラマも何本も放送されているが、「ビート」は代表作の1つでしょう。樋口顕が主役の人気作品です。樋口シリーズは家族関係、親子関係にかかわる話が多いが、この作品は樋口は脇役で、刑事・島崎の家族の物語です。今回はWOWOWで放送された、奥田英二主演で緒方直人が樋口顕を演じる作品です。

 警視庁の島崎洋平(奥田英二)は、捜査二課の警部で日和銀行の粉飾決算の捜査に入るが、事前に銀行側に情報が洩れて、データを改善されている。日和銀行の課長代理・富岡(ウダタカキ)から接触を受けた島崎は、情報を漏らしたのが、島崎の長男で大学生・丈太郎(奥村知史)だということがわかり、丈太郎を殴り飛ばす。丈太郎は、昔、柔道の道場で先輩だった日和銀行の課長代理・富岡に日和銀行へ就職するために、島崎から盗み取った捜査情報のネタを提供していた。銀行の上司の根岸(平田満)から更なる情報を引き出すように命じられた富岡は、息子が捜査情報を漏らしたことをネタに、島崎をゆする。島崎家と富岡は柔道つながりだ。

 次男・真次(高良健吾)は、高校を中退しダンスに熱中している。ダンス仲間でキャバ嬢のタエ(水野梨奈)という彼女がいる。実は家族想いの真次は、富岡と丈太郎の件を知り、兄・丈太郎を心配し、富岡のマンションの前で汚い行為を辞めさせようと富岡に詰めよるが、返り討ちにあってしまう。富岡は富岡で隠蔽工作などで相当神経がまいっている。次の日に富岡がマンションから転落して死んでしまう。事件か事故かわからないが、富岡の死を知った島崎は、これで丈太郎が情報を漏らしたことはバレないと笑い泣きしてしまう。精神が病んできている。富岡とマンションに入った不倫相手の同僚の銀行員・美智代(佐藤めぐみ)も行方不明になってしまう。

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 島崎は富岡の事件を捜査する一課から応援要請をうけて、一課の主任・樋口顕(緒方直人)と一緒に捜査をすることになる。事件当夜、マンションの管理人が目撃していた富岡と揉めていた若者の似顔絵が出来上がる。

 富岡の死は、「辞表を出すほど悩んでいたことによる自殺」か、「不倫相手の美智代」か、「マンションの前で争った男」なのか?普通に考えて、事件の後、姿を消した美智代が一番怪しいと思うが、監察医より自殺でもなく、女が殺せる相手ではないと言う。

 島崎は、似顔絵が真次に似ていること、事件の日、真次が家に帰ってこなかったことから、真次が犯人ではないかと心配し、単独でマンションの管理人を訪ねるが、不安は一層強くなる。

 島崎の態度を怪しく思った樋口は、島崎のことを疑うようになっていく。

 遂に島崎は真次の尾行をはじめるが、真面目にバイトする姿や、真剣にダンスに取り組む意外な姿を目撃する。しかし、島崎にも尾行がつけられていて、樋口に似顔絵の男が真次ではないかと疑われる。

島崎は、真次の彼女を尾行し、真次が「家族の問題だ」「許せない」と話していたことを聞き出す。島崎は警視庁に戻り、「ガサ入れ」だと嘘をつき拳銃を持ち出す。しかし島崎は、嘔吐したり、挙動不審な行動をとったり精神不安定に陥ってしまう。

 同時期に沖縄に旅行(逃避?)していた美智代が身柄を確保される。

 果たして犯人は真次なのか、美智代なのか?狂った島崎はどういう行動をとるのか?

 家族を思う島崎は、どういう行動にでるのか?

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