三谷幸喜監督、主演長澤まさみ 『スオミの話をしよう』のあらすじと感想

4.1

「スオミの話をしよう」のあらすじをネタバレ有りで紹介します。

 上映後、良い評価、悪い評価二分されてる映画です。酷評している感想も聞きますが、三谷幸喜の作品らしい、人間の面白さを十分に鑑賞できる映画です。

スオミ :長澤まさみ
1番目の夫・魚山ととやま大吉:遠藤憲一(庭師)
2番目の夫・十勝とかち左衛門:松坂桃李(ユーチューバー)
3番目の夫・宇賀神守:小林隆(警察官)
4番目の夫・草野圭吾:西島秀俊(警察官)
5番目の夫・寒川しずお:坂東彌十郎(芸術家)

 スオミが寒川のもとから姿を消した。寒川は大事おおごとにしたくないので、公には警察に頼らず、スオミの前の夫で警察官の草野に事件の解決を依頼する。草野は部下の小磯杜夫(瀬戸康史)と、寒川家に入り寒川を担当する出版社の乙骨おこつ直虎(戸塚純貴)と一緒に対応する。

 そこに、事件のことを聞きつけた草野の上司でスオミの3番目の夫の宇賀神も加わる。更に、寒川の家で庭師として働いていた魚山が、スオミの1番初めの夫だったことがわかり事件に参加する。全員、まだスオミを愛している。

 スオミの4人の夫が抱いているスオミへの印象は、他の人の抱いているスオミとは全く違っているものだった。ツンデレ女であったり、頼りない女だったり、宇賀神の妻の時は中国人を演じていた。スオミの周りにはいつも謎の女(宮澤エマ)の存在があった。

 犯人から身代金3億円を用意するように電話がはいる。寒川は2億5千万は用意する。魚山、宇賀神、草野で残りの5千万を工面しようとするが用意できず、2番目の夫、ユーチューバーで成功している十勝にお金の工面を依頼し、十勝はこれに応じる。

 犯人はセスナを使って、空から身代金を落とすように要求する。草野たちは十勝の所有するセスナで犯人の要求通り、空から身代金を投げ下ろす。しかし、現場からは空になったアタッシュケースが発見された。

 草野はこの誘拐事件が何かおかしいと思い始める。セスナでの受け渡しを要求したことから、内部に協力者がいると感づく。更に、寒川が本当はアタッシュケースにお金を入れたいないことを突き止める。寒川はスオミよりお金が大事だと告白する。

 結局協力者は、出版社の乙骨おこつ直虎だと判明し、スオミが姿を現す。スオミは結婚した相手に好かれるように変幻自在に演じていた。しかし、自分が自分でいられるのは、自分のことしか考えない寒川と居るときだけだった。

 スオミの周りにいた女は、スオミの中学生からの幼馴染である島袋薊(あざみ)だった。今回の事件の目的は3億円を奪い、生まれ育った地、フィンランドのヘルシンキで島袋薊(あざみ)と暮らすことだった。

感想

 長澤まさみ、宮澤エマの変幻自在な演技は十分見所有りました。長澤まさみの失踪が自作自演なのは、ある程度想像できたのでサスペンス要素は物足りなり無いですが、そもそも三谷幸喜の作品にサスペンスは求めてはいけない。無茶な設定の人たちが、ドタバタ激を繰り広げるという三谷ワールドは十分に楽しめる映画でした。

 

 

 



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