昭和にタイムスリップ 罪の声

 1984年、85年に日本を震撼させた「グリコ・森永事件」。2000年に時効が成立し、永久に、犯人が捕まることは無くなった。しかし、この映画を見れば、事件の真相がハッキリわかる。原作者の塩田武士は,大学時代から,この事件に関心を持ち、新聞記者を経歴し,「極力史実通りに再現しました」と言いるほど取材を重ねて、執筆した。事件の特徴は,脅迫に、子供の声が使用された事。この映画は、その子供たちのその後人生が描かれ,感動ドラマになっている。 

 アラフィフ世代以上の人は,昭和にタイムスリップし、「グリコ・森永事件」を完結し,その中で起きていた人間ドラマを堪能しよう。

 以下、ネタバレ有り

 ※映画では、「ギンガ」、「萬堂」で「ギン萬」となっている

 ストーリーは、テーラーを営む星野源(曽根俊也)が父親の遺品から、自分の声が、「ギン萬」事件に使われたことを知り、その真相を求めていく。

 また,同じ頃、大阪の新聞記者、小栗旬(阿久津)が、新聞の企画で「ギン萬」を取材をする事になり,星野源と交錯していくとになる。

 前半は、星野源と小栗旬が事件を追求する中で,塩田武士が掴んだ事件の真相を解明していく。 

 作中に、「キツネ目の男」、大津サービスエリアでの犯人取り逃し,「新春警察かるた」(いいわけはまかしといてと1課長)などが描かれており、スーパーからお菓子が消えた当時を思い出す。

 「グリコ・森永事件」の犯人像は数々推測されているが,映画で描かれてらように、元警察官(阿部亮平)や暴力団(山口祥行)らが株価操作を目的にした犯行だったのだろう。

 事件後半は,星野源の他に脅迫に使われた2人の子供(姉弟)、原菜乃華(生島望)、宇野祥平(生島総一郎)のその後の人生に、ドラマは展開する。おそらく、子供の物語については,完全にフィクションであろう。

 しかしながら,図らずも、大事件に巻き込まれた子供たちが受難の人生を歩んでいる可能性は考えられる。

 留学を夢見て幸せに過ごしていた原菜乃佳は命を落とす。弟も、犯人一味の監禁の中、母親と苦しい環境での生活を余儀なくされる。家族に恵まれ、幸せな性格を送っている星野源との対比が儚い。

 その後、星野源と小栗旬は、宇野祥平を探しあてる。登場シーンから、強烈なインパクトを与えてくれた宇野祥平。その後に語られる、これまでの人生、その演技力に涙😭が止まらない。母親との再会のシーン、脅迫に使われた録音テープが最後に役立つシーンには,感動🥹が止まらない。

 

 

 

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