大阪の西成はこんな街です
有名な俳優も少なく、演技が上手いとは言えないが日本の別世界とよばれる西成なので何でもOk。
主役の子の口の悪さも見もの。
口が悪いなんばちほ(坪内花菜)と、78才のおばあちゃんのしげこ(田中しげこ)は二人暮らしで、アパート家賃収入で生計を立てている。(お父さんは出て行って、お母さんは入院中)アパート住人は、アル中、ホスト、格闘家、やくざ、怠け者のばばあ、ポルノ小説家、泥棒など問題有の人たちばかりで素直に家賃を払おうとしない。
しげこは、足が悪くなり家賃の徴収をちほに頼むことになる。住民は子供のちほを舐めて、家賃を踏み倒す。このまま舐められてはいけないと考えたちほは、住人の泥棒との頭をかち割ったり、おかまの頭を金属バットで殴ったりするが、暴力では解決しないとしげこに卒業する。
住人の中に東京から流れてきた者(坂口拓)がいるが、不気味な存在感をかもし出している。
ちほは、家賃の徴収のためにポルノ小説家の妄想につきあったり、ヤクザ・大谷組の事務所に乗り込んだり、格闘家に蹴りをいれたり、度胸満点の徴収ぶりを発揮する。大谷組はしげこの知り合いらしい。
後にちほは、しげこにヤクザには気をつけろと諭される。しげこはかなりのしっかりもの。
ここまでは、コメディタッチで進むが、後半は少しきな臭くなっていく。
居酒屋の夫婦が客のホストのにーちゃんに騙されて、借金を負ってしまう。ホストのにーちゃんはホストの店長に借金している。店長はヤクザ・宮古島一家に借金を負い、命令されてにーちゃんを刺し殺す。何故刺し殺す必要があったのかは最後まで分からない。宮古島一家はちほとしげこの土地の利権をねらっている。
ちほのアパートの住人の怠け者のばばあが亡くなってしまう。ちほは、もう少し優しくしてあげればよかったと悲しみに暮れる。
ちほとしげこが宮古島一家に拉致される。宮古島一家はしげこやちほの爪をはがして書類へのハンコをせまる。そこに以前ちほが取り立てに行ったヤクザ・大谷組が助けにはいり、襲った宮古島一家は生き埋めにされる。宮古島一家は反撃を企てるが、東京からの流れ者(坂口拓)が話をつけに行く。流れ者はヤクザ物を黙らすが、この人は何者かわからない(軍人?)。
大谷組は昔、しげこに恩をうけていた。
入院中のお母さんから、お父さんについての手紙が届く。
おちは、映画の冒頭でちほが口悪く取り立てていたアル中のおっさんが、実はちほの父親で、ちほもそれを知っていたとのこと!、という、少々強引なものでした。
いろいろな楽しみ方をできる映画でした。
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