バカリズム脚本映画 ウエディング・ハイ 

 名前の通り結婚式の映画だが、ユーモアあり、伏線回収ふくせんかいしゅう(前もってほのめかしていたことを終盤に回収する)有り面白い映画です。

 新郎、石川彰人あきひと(中村倫也)と新田はるか(関水渚)が婚約し、結婚式の段取りをウエディングプランナー、中越真帆(篠原涼子)を相談していく。彰人の正直な気持ちは、結婚式はやりたくない。呼ばれた人の中には、ご祝儀を出すのを嫌がる人もいるだろうし、めんどくさく思う人もいるだろう、と。

 私も結婚式には反対だ。理由は、職場の同僚など決して仲が良くない人なのに、招待状が来ると断りずらい。祝儀を渡さ無いわけにはいかない。祝儀目当てで招待されていると思うこともある。更に祝儀を渡したにも関わらずすぐに(3年くらい)別れられたら、もはや詐欺でもある。どうしたもやりたいなら親族だけで行う。どうしても参加したいと言ってきた友達、同僚は参加させる。祝儀は辞退する。そういう世の中になって欲しい。

 映画でも明らかに遥だけ大はしゃぎで、彰人はつきあっているだけ。ほとんどのカップルがこうだろう。

 映画では、二人の上司、財津(高橋克実)はスピーチ、井上(皆川猿時)は乾杯の音頭を頼まれて喜んでいるが、現実では「めんどくさ」と思う人が多いだろう。

 後ろ向きな彰人もさすがに瀧本(泉澤祐樹)ら高校時代の友人たちを呼び、太鼓の余興を頼む。何故か、その場にいた投げ縄の得意なバーのマスター(宮尾俊太郎)も来ることになる。

 遥は高校の同級生達に、ダンスの余興をお願いする。大学の同級生の中には、元カレ、八代裕也(岩田剛典)がいるので、誰も呼ばないことにする。

 彰人の父、紀夫(尾見としのり)はマジック、遥の父、大造(六角精児)は、マグロの解体ショーを披露することになる。

 結婚式の前日、友達と温泉旅行に行ってる遥の元カレ裕也は、友達から、遥の結婚式が明日と聞かされ、奪い返しに行くことを決断する。裕也は友達の牡蠣を勝手に食べるちょっとわがままな人。

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 結婚式が終わり披露宴がスタート。

 ここからいろんな人の思いが描かれていく。彰人の後輩の映像担当の相馬(中尾明慶)。キャバ嬢との不倫が家族、職場にバレてどん底の人生を、結婚式のスピーチで挽回しようとする彰人の上司、財津。笑いを取りたくたまらない乾杯担当の井上。

 全員見事にうけるが、調子に乗って時間を押してしまう。現状1時間押し状態。ウエディングプランナー中越は何かを削らなければいけないと2人に伝えるが、何とか全部行って欲しいと言われ、全部行うことを決断する。

 結婚式場のスタッフが全力で時間の短縮を仕掛けていく。余興のダンス、太鼓、マジック、マグロの解体ショーを同時に披露する。結構見事にコラボしている。コース料理を順番に出さずに、ワンプレートで一気に出していく。20分を予定していた相馬のコメントVTRを3分に縮めてもらう。

 遥の父、大造が行方不明になるトラブルがあったが、披露宴はプログラムを削ることなく、無事時間内に終えることができた。

 これで映画終了かとおもったら、遥を奪い返しに来る元カレの存在を忘れていた。ここから元カレ裕也の出番が来る。裕也は披露宴の前に会場に来てあやしい男、澤田(向井理)と遭遇していた。澤田は、脱獄中の窃盗犯で祝儀泥棒をはたらいていた。

 映画は披露宴の前にもどり、裕也と澤田を中心にストーリーが展開し、伏線回収が始まっていく。

 本当に117分なの?と思うぐらい面白い映画でした。


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