イヤミス映画  愚行録

世の中には愚かな行為(愚行)が結構はびこっている

 1年前の一家殺人事件を取材することになった田中武志(妻夫木聡)。殺害された夫婦、田向たこう浩樹(小出恵介)、友希恵(松本若菜)と、2人に関わる様々なイヤな人間と出会っていく。田中自身も妹、光子(満島ひかり)が娘への虐待容疑で逮捕されている。田中も光子も父親から虐待を受けた経験があり、光子は性的虐待も受けていた。

  最初に会った田向の会社の同僚、渡辺(眞島秀和)は田向と共に、女癖が少々悪い。女性の方も悪いけど。

 妻、夏原友希恵への取材は大学時代の交友関係をあたっていく。夏原が通っていた文応ぶんおう大学は内部生(同系列高校から昇格)が、外部生を下に見る慣習が存在した。夏原は外部生でありながら美貌と才覚で内部生のグループに入っていた。同じ内部生の中には彼氏を取られた宮村(臼田あさ美)のように、夏原を嫌うものもいた。

 田向の学生時代の元カノ、稲村(市川由衣)は、田向は自分の就職のためだけにに父親が大会社の幹部の女性と付き合っている、その為に恨んでいる女性はいると田中に話す。

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 取材を続けるが一家を殺すまでの動機を持つ人を見つけられない田中は、もう一度、彼氏を取られた宮村と会う。宮村は夏原が、内部生に取り入るために女をあてがっていたと証言する。その女とは田中の妹の光子だった。光子も文応大学の外部生で夏原に人生を狂わされた一人だった。

 果たして一家殺害の犯人は光子だったのだが、更に光子には秘密が隠されていた。

 

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